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今や韓国国内の大賞のみならず、日本オリコンチャート1位はもちろん、Billbord HOT 100チャート1位に連続チャートインを果たすなど爆発的人気のBTS。
彼らは2013年当時、全く無名の事務所Big Hit EntertainmentからパンPDプロデュースのもと、デビューしました。
メンバーにとっては夢にまで見たデビューでしたが、いざ飛び込んだアイドルの世界は、当時三大事務所と呼ばれていたSM Entertainment、YG Entertainment、JYP Entertainmentの人気アイドル達でひしめきあい、まるで先が見えない砂漠のような場所だったんです。
現在は世界的に大人気のBTSですが、厳しい状況の中からなぜここまで上り詰めることができたのでしょうか?
今回は、そんなBTSがここまで人気になった秘訣を分析してみたいと思います。
さっそく、BTSがここまで人気グループに上り詰めた理由をチェックしていきましょう!
BTSの人気の秘訣1つ目には、DOPEの歌詞「一晩中仕事してたよeveryday、お前がクラブで遊んでる時」の一節のように、BTS全員がスターになること、セレブになることには興味がなく、昔から大好きなダンスと音楽に夢中であるということが挙げられると思います。
実際にBTSは自作曲アイドルと呼ばれており、作曲から作詞までほとんどをメンバー達が参加してアルバムを作るんです。
来月20日に発売される新アルバムBE- Delux Eddition-も、コンセプト企画から会議、アルバムの公示までほとんどの工程を本人達が担当したそう。
ワールドツアーで世界中を飛び回っている時でさえ、ホテルに機材を持ち込んで曲作りをしている姿がドキュメンタリー映像で映されています。
正規アルバム以外にも、Sound Cloudにて無料配信されるミックステープをメンバー各々が発表していることから、音楽に対する愛情がひしひしと伝わってきますよね。
BTSの音楽はデビュー当時から等身大の感情を歌詞に込めた歌が多く、彼らの成長と共に移りゆく緻密なコンセプトに一貫性があることが大きな特徴。
2年前のコンセプトに繋がっていたり、以前発売したアルバムの歌詞の一節が再登場していたり、歌に込められたメッセージに一貫性があることで音楽に対する信頼が生まれます。
また、BTSの生みの親であるパンPDは、韓国の番組「名見萬里」にて、BTSが他のアーティストと違う点は何かという質問に対し、「BTSはファン達と、人間対人間として緊密にコミュニケーションをしながら良い影響力をお互い受け合える、垂直的ではなく水平的なリーダーシップを持ったアーティストになるように望んだ。また、その他の事は自発的に行動できるように本人達に任せていたが、BTSの音楽はBTSの内面にある話である事ということだけは要求した。」と答えていました。
このようにBTS自身の話が込められた音楽に共感し、一貫したメッセージに信頼を寄せる人が続出したことも人気の1つではないかと思います。
BTSは、デビュー当初からSNSを使ってファンとコミュニケーションを取り続けていることが、人気になった秘訣の1つであると思います。
今でこそ様々なアイドルがTwitterやInstagramのアカウントを持っていますが、ダウムカフェという韓国特有のアプリを使用してコミュニケーションを取ることが主流だった2013年頃には、SNSを使用してファンとコミュニケーションをとる事はとても珍しいことでした。
エイプリルフールやメンバーの誕生日、デビュー日など記念日には必ずSNSを活用して、メンバー自らが面白い写真や投稿をすることが恒例になっており、Twitterで関連ハッシュタグや検索語がトレンド入りすることは日常茶飯事です。
このように韓国国内だけでなく世界で活動の一部始終を見守り、コミュニケーションが取れることは世界的人気を呼ぶ必然的な要因だったのかもしれません。
他のグループだとダンスのバランスのために雰囲気などをあわせてデビューしているグループも多いと思うのですが、BTSは全員、得意な分野も体格も、性格も、ビジュアルの雰囲気も全て違います。
よくK-POPの特徴として、刀のように揃ったカル群舞がメディアなどで取り上げられますが、BTSはダンスが得意な人も苦手な人もおり、得意な人の中でも踊り方の癖はそれぞれ違うので、揃っているというよりかは“一色でも欠けては完成しない絵”のような不思議なまとまりを感じる踊りなんです。
その個性の違いがかえって共感を持てたり、コンサートでは毎回違った雰囲気のソロステージを楽しめたり、見る者を飽きさせないBTSだけの魅力があるんだと思います。
これだけ雰囲気も性格も違ったメンバーが集まっていると喧嘩しないの?という疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
しかし実際は、Vliveの放送やドキュメンタリーを見ていると意見がぶつかり合ったり喧嘩も起きていますし、合う合わないメンバーがいるようです。
BTSは、デビュー当初から喧嘩したら時間が解決するまでそのまま放置するのではなく、必ずそれがメンバーのうちの一部の事であったとしても必ず7人全員で話し合い、パンPDに過程を報告しに行くそう。
また、性格の違うメンバーがいて不思議な発言をしたり、ネガティブな発言をしたりしても、誰かが必ず話を拾っているしポジティブな言葉でフォローをしてあげています。
こういった誰も置き去りにしない思いやりが、BTSの醸し出す温かい家族のような雰囲気を作っているのではないでしょうか。
最後にはやっぱり、砂漠を海に変えてくれたBTSには欠かせない存在ARMYに対する愛がものすごいということ。
自作曲を無料公開する際には、音源URLの最後の部分が密かにthank you army 2020だったり、コンサートはもちろん音楽番組や授賞式などで賞を受賞した時には、必ずSNSで感謝の言葉とともに、#우리아미상받았네(#私たちのARMY賞もらったね)というハッシュタグをつけて投稿してくれます。
もちろん、ARMYが一生懸命投票やストリーミングを頑張ったおかげもあるかもしれませんが、それは彼らの努力であることが前提です。
それなのに、毎回ありがとうと愛していますの言葉とともにARMYがこの賞をもらったんだよと言ってくれたり、授賞式などでARMYと叫ばれたりする瞬間は、心を撃たれるほかありません。
BTSが賞を受賞した後よくTwitterに載せる言葉に“Team work makes dream”チームワークが夢を叶えてくれるという言葉があります。
この言葉には、この栄光はBTSのメンバーだけでなく、支えてくれるスタッフはもちろんBTSとARMYのチームワークによって成し遂げられる、という意味も含まれているのではないでしょうか。
ここまで愛されるとBTSの虜になってしまいますよね。
これまでBTSの人気の秘訣について分析、紹介してきましたがいかがでしたか?
BTSは世界中であたかも特別な逸材かのように扱われていますが、特別なようで実はありふれた誰でも実践できるような要因が重なって世界での人気を手にしてきたのです。
BTSに憧れを持っている方やARMYの方は、ぜひ彼らから生き方のヒントを得てみてください。
彼らから学べることがきっとたくさんあると思いますよ。