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今、日本は「第4次韓流ブーム」といわれています。
「第4次韓流ブーム」という言葉は、2020年の「第37回『現在用語の基礎知識』選 ユーキャン 新語・流行語大賞」にもノミネート。
この「第4次韓流ブーム」は、BTS(防弾少年団)の活躍や、「愛の不時着」「梨泰院クラス」などのドラマが大人気、といったことでも実感できますよね。
K-POPアイドルを目指す皆さんは、常に韓国の情報をチェックされているかと思いますが、日本では定期的に韓流ブームが訪れています。
今回は第1次から第4次までの韓流ブームを振り返り、その時人気だった人々をご紹介します。
第1次韓流ブームのきっかけは2003年から2004年にかけて放送されたドラマ「冬のソナタ」でした。
日本中の中高年女性が主役のぺ・ヨンジュンの虜になり「ヨン様」ブームが巻き起こったことは、10年程経った今も印象深い出来事ですよね。
第1次韓流ブームは、若者目線で見ると「お母さん」「おばあちゃん」世代がハマるカルチャー、という位置づけも少なからずあったような気がします。
では、この頃に流行ったのはどんな方たちでしょうか。
やはり第1次韓流ブームと言えばぺ・ヨンジュンでしょう!
日本で大ブームを巻き起こしたドラマ「冬のソナタ」で主役を演じ、日本の中高年女性のトップスターになりました。
その当時の韓国ドラマは、日本のメロドラマを思い起こさせる演出で、懐かしさも相まって人気になった面もあります。
また、脚本がしっかりしているので、ドラマにどっぷりハマれることも魅力のひとつですよね。
この辺りは、今の韓国ドラマもその系譜を引き継いでいるのではないでしょうか。
ワイドショーなどではヨン様の特集が数多く組まれ、ぺ・ヨンジュンが来日した際には、空港など行く先々に人だかりができるなど、「ヨン様ブーム」は社会現象になりました。
「冬のソナタ」以降、日本では数々の韓国ドラマが放映され、それぞれの主演俳優が大人気となりましたが、「天国の階段」もそのひとつでしょう。
「冬のソナタ」のヒロイン役のチェ・ジウが、この「天国の階段」でもヒロイン役を演じ、本国の韓国でも今も語り継がれる大ヒットドラマです。
2020年に大ヒットしたドラマ「愛の不時着」の中でも、「天国の階段」が話題にのぼるシーンがあることを覚えている人も多いのではないでしょうか。
この「天国の階段」の主演、クォン・サンウも、もちろん大人気でした。
クォン・サンウは、いつも微笑みを絶やさず優し気なぺ・ヨンジュンとは違うタイプで、クールな印象や強さも魅力な俳優さんです。
第2次韓流ブームのキーワードは「K-POP」です。
「東方神起」は少し前の2005年にデビュー、日本では音楽番組などに引っ張りだこでしたが、K-POPがブームになったのはこの第2次韓流ブームの頃です。
では、この頃に人気となったK-POPアイドルは誰なのでしょうか。
「AKB48」や「モーニング娘。」など、大人数のガールズグループは日本でも大人気でしたが、メンバー全員がモデルのような完璧なプロポーションで、デビューまでにしっかりと練習生期間を経て経験を積んだパフォーマンスをするグループは新鮮だったので、一気にブームとなりました。
改めてご紹介すると、「少女時代」はSMエンターテインメント所属の9人組ガールズグループです。
「少女時代」と人気を二分していたのがDSPメディア所属のガールズグループ「KARA」です。
大ヒット曲「Mr.」でのヒップダンスも日本で大人気となりましたよね。
「少女時代」とともに、紅白歌合戦にも出場したんですよ。
YGエンターテイメント所属の5人組ヒップホップグループ「BIGBANG」が日本に本格進出したのもこの頃です。
今のK-POPシーンの基礎となっているようなレジェンドグループが数多く誕生したのがこの時代なんですね。
2017年頃から、10代・20代の女性を中心に「韓国人になりたい!」という願望が急速に広がったことが、第3次韓流ブームの始まりです。
K-POP人気は第2次韓流ブームからずっと続いていましたが、韓国の俳優さん、女優さん、韓国の食など、韓国に関するすべてがブームとなっていったのです。
2017年の「10代女子が選ぶ流行したモノ」1位にチーズタッカルビが選ばれたことや、同年のクックパッド「食のトレンド大賞」でもチーズタッカルビが受賞していることも、第3次韓流ブームを表しているでしょう。
この「第3次韓流ブーム」から、「韓国=オシャレ」というイメージがますます定着していきました。
第3次韓流ブームを象徴するのは「TWICE」ではないでしょうか!
TWICEは、JYPエンターテインメント所属の9人組ガールズグループ。
「TTポーズ」なども日本で大人気になっていましたよね。
日本人メンバーも3人いるため親しみやすく、メイクなどをマネする女子が急増しました。
韓国女子のメイク「オルチャンメイク」はブームとなり、今ではメイク方法の定番とすらなっています。
今では世界的人気となっている「防弾少年団(BTS)」の日本での人気が高まったのもこの頃です。
防弾少年団(BTS)については、もはや説明はいらないと思いますが、BigHitエンターテインメントに所属する7人組男性ヒップホップグループです。
ちなみに、TWICEが日本デビューした2017年は、防弾少年団(BTS)がアメリカのビルボードミュージックアワードの「Top Social Artist」を受賞、レッドカーペットデビューを決めた年でもあるんですよ。
第3次韓流ブームが始まった2017年は、K-POP界において大きな出来事があった年でもあります。
SMエンターテインメント所属の「EXO」やYGエンターテイメント所属の「BLACKPINK」など、今をときめくK-POPアイドルが日本でも大人気、今もその人気は高まる一方です。
「第3次韓流ブーム」から、韓流ブームが日本のトレンドを動かしていることがわかりますね。
第4次韓流ブームは、それまでに広がっていた「第3次韓流ブーム」を加速させて起こりました。
そのきっかけは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、ステイホーム期間が長くなったことです。
家にいることが多くなったため、動画配信サイトなどで映画やドラマを見る時間が増え、韓国ドラマ・韓国映画に注目が集まったのです。
この中で、それまで韓国ドラマを見ていなかった男性など新たな層も開拓、ますます人気は高まっています。
では、第4次韓流ブームの人気者は誰なんでしょう!?
大ヒットドラマ「愛の不時着」の主演俳優ヒョンビンが、この第4次韓流ブームの顔といっても過言ではないのではないでしょうか。
ヒョンビン演じる北朝鮮の軍人「リ・ジョンヒョク」が完璧すぎて、メロメロになった人も多いと思います。
JYPエンターテインメントとソニーミュージックがタッグを組んで開催したオーディションプロジェクト「Nizi Project」から誕生した日本人9人組ガールズグループの「NiziU」も大人気となりました。
プロデューサーであるJ.Y. Park氏が、オーディションの過程で練習生たちに語る言葉も「名言」として話題になりましたよね。
第1次~第4次までの韓流ブームを振り返りました。
それぞれの時代に合ったブームを繰り返してきた「韓流」。
この勢いはまだまだ続くこと間違いなしです!
新たなスターも続々誕生するので、これからも情報収集が忙しいですね!