韓国ドラマなどにもよく登場する結婚式のシーン。
美しいウェディングドレスを着た花嫁さんが、とても幸せそうに微笑んでいますね。
しかし、韓国の結婚式と日本の結婚式には違いがあることをご存知ですか?
そこで今回は、韓国の結婚式について日本の結婚式との違いをご紹介していきたいと思います。
さっそく、韓国と日本の結婚式の違いをチェックしていきましょう。
韓国の結婚式で、まず初めに驚く日本との大きな違いは服装です。
日本の結婚式では、参列者がパーティードレスやフォーマルなワンピースを着用するのが一般的。
男性の場合はスーツを着るのが当たり前ですね。
一方、韓国ではスニーカーやデニムでの参列もOK。
最近では、ワンピースや少しおしゃれな服装をしている女性も多くいますが、年配の方はまるで普段着のようなパンツにジャンパーを合わせています。
特に服装に決まりがないからと言われればそれまでですが、新郎新婦が華やかな衣装をまとっているため、日本人はより違和感を感じてしまうはずです。
韓国の結婚式ではご祝儀にも特徴があります。
日本の結婚式では、食事代や引き出物代を含めたご祝儀を渡すのが一般的で、友人の場合は3万円~5万円、親族の場合は10万円が相場。
一方、韓国では友人の場合でも5千円~1万円、親族や会社の上司の場合でも1万円~3万円ほどが相場となっています。
日本よりも安くて羨ましいとも考えがちですが、韓国の結婚式ではご祝儀返しや引き出物がないため、その分金額が安いのかもしれませんね。
ちなみに、日本では華やかなご祝儀袋に入れてお金を渡すのがマナーですが、韓国では白い封筒に名前だけ書いて渡すのが一般的。
最近では封筒にすら入れず、入口で係の人が専用ポストを持って回収するという姿も見られるようになりました。
結婚式の前に、新郎や新婦と写真撮影ができるのも韓国の結婚式の特徴です。
韓国の結婚式では、式の前に撮影専用スペースが設けられており、来客の方が一緒に写真を撮れるシステムになっています。
その後、結婚式がスタートしますが、日本では新郎新婦が入場するのが一番初めです。
一方、韓国の結婚式では両家の母親がステージに立ち、お互い挨拶を交わします。
その後、新郎新婦が入場し、今度は両家の父親が新郎新婦へ向けてメッセージを送るのが一般的。
友人からの歌など余興については日本の結婚式と違いはありませんが、韓国の結婚式ではほとんどの場合、新郎が新婦に向けて歌を歌います。
歌が下手でも全く関係なく、とにかく感謝の気持ちを述べたいという気持ちが強いようです。
結婚式が終わったら、新婦が参列者の女性に向けて行うブーケトス。
ブーケを受け取った女性は次に結婚ができると言われており、日本の結婚式でも大盛り上がりですね。
しかし、韓国の結婚式ではブーケを受け取る人は事前に決められています。
ブーケを受け取る人は近いうちに結婚する予定がある人で、これは韓国の「ブーケを受け取った後は半年以内に結婚しなければ婚期を逃す」という言い伝えも関係しているのだとか。
ちなみに婚期を逃した場合は、その後6年間結婚できなくなってしまうそうなので、事前に結婚の予定がある人にブーケを渡すようになっています。
日本の結婚式とは違い、なんだか盛り上がりに欠けるような気もしますが、すぐに結婚の報告を聞けるのは嬉しいかもしれません。
日本では結婚式の際、豪華な食事が提供されます。
式場によっても異なりますが、フランス料理の場合が多く食事を楽しみにしている方も多いと思います。
一方、韓国の結婚式はビュッフェ形式で式が終わったあとに別会場で食べるのが一般的。
ご祝儀を渡す際にビュッフェのチケットを受け取り、式の後に食事の場へ異動し各自でビュッフェを楽しみます。
そのため、用事がある場合は食事をしないで帰ることも珍しくありません。
ご祝儀の金額自体が安いため、ビュッフェ形式にすることでバランスを取っているようです。
日本の結婚式は、結婚披露宴だけでも3時間程度かかります。
その前にチャペルでの挙式がある場合は、さらに時間がかかりますね。
一方、韓国の結婚式はとてもスピーディーに行われ、初めて参列した日本人は驚く方も多いのだとか。
上記でご紹介したように、韓国の結婚式では食事が出ないため、長い時間を必要とせず1時間程度で終了します。
その間に両親の挨拶や新郎の歌、余興や記念撮影などがあるため、どれだけバタバタするのか想像できますね。
ちなみに韓国の結婚式場は、1つの会場で1日あたり5組程度が結婚式を行うため、スケジュールは分刻み。
結婚式が終わり会場の外へ出る、すでに次の結婚式の参列者が待っているなんていうことも珍しくありません。
そのため、ウェルカムボードや受付の雰囲気を写真に収めたいという場合は、必ず結婚式の前に済ませておきましょう。
結婚式は一般的に、仲の良い友人やお世話になった方、会社の先輩や後輩を招きます。
これは韓国も日本も同じですが、韓国では近所の人から友人の知り合い、直接会ったことがない人まで誰でも参加することが可能。
そのため、日本のようにかしこまった招待状はなく、最近ではLINEやKAKAOなどのメールアプリで招待状を送ることも増えてきました。
郵送で招待状を出す場合でも、返信用のハガキはなく参加の有無は伝えないでOK。
食事が用意されておらず、なおかつ席も決まっていないため「誰が来てもOK」というのが韓国の結婚式の特徴なんです。
もちろん、芸能人の場合は厳重に警備が行われ招待客も決められた方のみですが、一般の方の場合はドアが開けっ放しになっており、誰でも入れる状態になっています。
当日までどれだけの参列者が来るのか分からないというのは、なかなか不安ですがそれもまた楽しみのひとつ。
ちなみに、結婚式場のビュッフェを目的に友人や知り合いを偽って結婚式に侵入するという悪い方もたまにいるので注意しましょう。
結婚式を行う際は、事前にたくさんの準備が必要で大変です。
これは韓国も日本も同じ。
韓国では結婚式前にウェディング撮影を行うことが多く、その時間が本当に大変というのも日本との違いかもしれません。
韓国のウェディング写真はドラマのワンシーンのような雰囲気で、30カットほどをアルバムなどに収めるのが一般的。
お気に入りの写真を新居に飾るため、結婚式よりも気合いを入れなければいけません。
そのため、結婚が決まったら式場よりも先にウェディング撮影をするスタジオを探し、場合によってはウェディング撮影のためにツアーに出掛けることも。
最近では、釜山でのウェディング撮影が人気を集めており、1泊2日で200カット以上撮影することも珍しくありません。
撮影した写真は当日、結婚式場に飾ることもできるのでより、気合いが入るのかもしれませんね。
韓国の結婚式と日本の結婚式には、意外にも数多くの違いがありましたね。
韓国の友人がいる人は、その方が韓国の方と結婚する際に、ぜひ韓国の結婚式に参加してみてはいかがでしょうか。
きっと日本の結婚式とは違った一面を知ることができますよ。